一条工務店で太陽光発電を検討すると、「13kWくらい載せると実際どれくらい発電するの?」「電気代はいくら下がる?」「蓄電池や売電まで含めると元は取れる?」と気になる方も多いと思います。
当サイトで一条工務店の施主85人に太陽光発電の搭載容量を聞いたところ、もっとも多かったのは13〜13.75kWの44人(51.8%)でした。
ただし、太陽光は「13kW載せれば年間13,000kWh発電する」「13kWなら必ず得をする」と単純には決まりません。
そこでこの記事では、施主85人のアンケート、一条工務店の公式情報に加えて、北陸で太陽光11.75kW+蓄電池+V2Hを使っている我が家の2025年実測データを使い、発電量・電気代・蓄電池・自家消費・売電の関係を整理します。
我が家では、太陽光11.75kW+蓄電池+V2Hのパッケージを2,262,000円(税込)で採用しました。2025年2〜12月の居住期間では、太陽光発電量は13,370kWhでした。
この記事では、この1軒の実測値を「一条工務店なら必ず同じ結果になる数字」としてではなく、実際の使用例として紹介します。
一条工務店の施主85人では13〜13.75kWが最多
まずは、一条工務店で実際にどのくらいの太陽光容量が採用されているのか確認します。
当サイトのアンケートでは、85人中44人が13〜13.75kWと回答し、全体の51.8%を占めました。
さらに、10〜10.99kW、11〜11.99kW、12〜12.99kW、13〜13.75kWを合わせると、10kW以上は67人(78.8%)でした。
アンケート全体の詳しい内訳はこちらの記事で紹介しています。
なお、この結果は当サイトのアンケート回答者によるもので、一条工務店の施主全体の搭載容量を示すものではありません。
そもそも太陽光の「13kW」とは?
太陽光発電で使われる「kW」は、太陽光発電設備の容量を表す数字です。
13kWの太陽光を搭載しているからといって、24時間ずっと13kWの電力を発電するわけではありません。
実際に発電した電力量は「kWh」で表され、日射量、季節、天候、建築地域、屋根の向きや勾配、影の入り方などによって変わります。
そのため、太陽光を比較するときは設備容量のkWと、実際の発電量のkWhを分けて見る必要があります。
一条工務店公式では大容量太陽光+蓄電池のモデルも掲載
一条工務店では、屋根と一体になったオリジナル太陽光パネルと蓄電池を組み合わせたシステムを展開しています。
公式サイトでは、太陽光13.475kW+蓄電池7.04kWhを使ったシミュレーション例も掲載されています。
ただし、この公式シミュレーションにも建築地、建物、屋根の向きや勾配など具体的な条件があります。
同じ13kW前後を載せても、地域や屋根、生活スタイルが異なれば発電量や電気代への効果も変わります。
我が家の太陽光・蓄電池・V2Hの条件
ここからは、当サイト運営者宅の実際の条件です。
- 地域:北陸地方
- 住宅会社:一条工務店
- 延床面積:約35坪
- 家族構成:4人家族
- 太陽光発電:11.75kW
- 蓄電池:採用
- V2H:採用
- 太陽光&蓄電池パッケージ+V2H価格:2,262,000円(税込)
- 雪止め付き/太陽光設備一式
- 仮契約:2023年12月
- 売電単価:16円/kWh
- 冬季は全館床暖房を使用
2025年1月はまだ入居していなかったため、この記事では2025年2月〜12月の11か月を居住期間の実測データとして集計しています。
実測|11.75kWで2025年2〜12月に13,370kWh発電
一条工務店のモニターで確認した2025年2〜12月の実測値は次のとおりです。
| 月 | 発電 | 消費 | 売電 | 買電 | 充電 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2月 | 196kWh | 859kWh | 125kWh | 831kWh | 164kWh |
| 3月 | 1,171kWh | 697kWh | 685kWh | 257kWh | 216kWh |
| 4月 | 1,470kWh | 534kWh | 947kWh | 61kWh | 215kWh |
| 5月 | 1,648kWh | 437kWh | 1,176kWh | 9kWh | 191kWh |
| 6月 | 1,565kWh | 474kWh | 1,067kWh | 19kWh | 202kWh |
| 7月 | 2,062kWh | 597kWh | 1,430kWh | 14kWh | 234kWh |
| 8月 | 1,711kWh | 583kWh | 1,127kWh | 48kWh | 234kWh |
| 9月 | 1,308kWh | 512kWh | 790kWh | 47kWh | 238kWh |
| 10月 | 928kWh | 435kWh | 518kWh | 71kWh | 213kWh |
| 11月 | 784kWh | 592kWh | 341kWh | 199kWh | 237kWh |
| 12月 | 527kWh | 753kWh | 215kWh | 493kWh | 271kWh |
11か月を合計すると、次の結果になりました。
| 項目 | 2025年2〜12月 |
|---|---|
| 発電量 | 13,370kWh |
| 消費量 | 6,473kWh |
| 売電量 | 8,421kWh |
| 買電量 | 2,049kWh |
| 充電量 | 2,415kWh |
冬と夏では発電量が10倍以上違った
実測データを見ると、もっとも発電量が少なかった2月は196kWhでした。
一方、もっとも発電した7月は2,062kWhです。
単月で比べると約10.5倍の差がありました。
同じ11.75kWの設備でも、年間を通して発電量が一定ではないことがよく分かります。
特に北陸では冬季の日射や天候、積雪などの影響もあるため、太陽光の発電量は1か月だけではなく年間で見ることが重要です。
発電した13,370kWhのうち8,421kWhを売電
2025年2〜12月に発電した13,370kWhのうち、売電した電力量は8,421kWhでした。
発電量に対する売電量の割合は、単純計算で約63.0%です。
反対に、
13,370kWh − 8,421kWh = 4,949kWh
となり、発電量の約37.0%は売電されず住宅側に回った計算になります。
ただし、この4,949kWhをそのまま「自家消費量」とは扱えません。
太陽光から家庭へ直接使われた電気だけではなく、蓄電池への充電や充放電時の損失などが含まれるためです。
そのためこの記事では、4,949kWhを「発電量から売電量を差し引いた参考値」として扱います。
消費6,473kWhに対し買電は2,049kWh
同じ期間の家庭内消費量は6,473kWh、電力会社から購入した買電量は2,049kWhでした。
消費量に対する買電量を単純計算すると、
2,049 ÷ 6,473 ≒ 31.7%
です。
逆に見ると、消費量に対して買電以外でまかなわれた量に相当する割合は、単純計算で約68.3%となります。
ただし、これも厳密な「太陽光自給率」として断定する数字ではありません。
V2Hや蓄電池の充放電、システム上の電力の流れなどがあるため、実測値から見た参考指標として考えてください。
蓄電池は昼の太陽光を夜に使うための橋渡し
太陽光は昼間に発電しますが、家庭では夕方から夜にも多くの電気を使います。
そこで、昼間に発電して余った電気を蓄電池へ貯め、発電量が減る夕方や夜に使います。
我が家では、2025年2〜12月に2,415kWhが充電として記録されました。
単純に月平均すると約220kWhです。
太陽光だけではなく蓄電池を組み合わせることで、昼に作った電気を別の時間帯でも使いやすくなります。
V2Hもセットで2,262,000円だった
我が家が仮契約した2023年12月時点では、
太陽光11.75kW+蓄電池+V2Hのパッケージが2,262,000円(税込)でした。
雪止め付き・太陽光設備一式を含む条件です。
これはあくまで我が家の契約時点・仕様での価格であり、現在の価格や他の住宅でも同じ金額になるとは限りません。
設備仕様や契約時期によって価格は変わるため、現在検討している方は最新の見積もりで確認してください。
売電単価16円で8,421kWh売ると約13.5万円
我が家の売電単価は16円/kWhです。
2025年2〜12月の売電量8,421kWhに16円を掛けると、
8,421kWh × 16円 = 134,736円
となります。
したがって、この11か月の売電価値は単純計算で約13.5万円です。
なお、ここでは実測した売電量と16円/kWhを掛けた計算値を使っています。実際の入金額とは検針期間や精算条件などによって差が出る可能性があります。
太陽光の経済効果は売電13.5万円だけではない
太陽光の経済効果を考えるとき、売電収入だけを見ると実態を捉えきれません。
太陽光で発電した電気を家の中で使えば、本来なら電力会社から買っていた電気を買わずに済みます。
つまり太陽光の年間経済効果は、概念的には次のように考えられます。
太陽光の経済効果 = 売電収入 + 自家消費によって買わずに済んだ電気代
我が家の場合、売電量から計算した価値だけでも2025年2〜12月で134,736円あります。
さらに、太陽光や蓄電池によって買電を減らせた分の価値があります。
では226.2万円は何年で元が取れる?
ここで「2,262,000円を134,736円で割れば約16.8年だから、16.8年で元が取れる」と考えたくなります。
しかし、この計算だけでは正確ではありません。
売電収入以外に、自家消費によって買電を減らした経済効果があるためです。
一方で、将来的なパワーコンディショナーや蓄電池などの交換・修理費用、設備の経年劣化なども考える必要があります。
そのため、実際の回収年数を考えるには少なくとも次の情報が必要です。
- 太陽光・蓄電池・V2Hの初期費用
- 年間発電量
- 家庭で直接使った電力量
- 蓄電池から使った電力量
- 買電単価
- 売電量
- 売電単価
- 将来の売電価格
- 設備交換・修理費
- 太陽光パネルなどの経年劣化
我が家では初期費用と発電・消費・売電・買電データまで分かっていますが、このデータだけで「必ず○年で回収」と断定することはしません。
売電より自家消費が重要になる場合もある
太陽光を考えるときは、売電単価と買電単価の差にも注目する必要があります。
もし1kWhを売る金額より、電力会社から1kWhを買う金額の方が高ければ、同じ1kWhでも自宅で使った方が経済的な価値が高くなる場合があります。
そのため、太陽光は「たくさん売ればいい」とは限りません。
昼に発電した電気を自宅で使い、余った分を蓄電池へ貯め、さらに余った分を売電するという考え方が重要になります。
太陽光・蓄電池・V2Hの電気の流れ
- 昼間に太陽光で発電する
- その時間に家で使っている電気へ回す
- 余った電気を蓄電池へ充電する
- 条件に応じてV2Hや車両側とも電力をやり取りする
- さらに余った電気を売電する
- 夜間は蓄電池などに貯めた電気を使う
- 不足分だけ電力会社から買う
実際の制御は機器設定や運転モードなどによって異なりますが、太陽光を「発電して売る設備」だけでなく、家全体の電力システムとして見ると理解しやすくなります。
2026年度のFIT売電価格はどうなっている?
これから太陽光を導入する場合は、現在の売電制度も確認する必要があります。
2026年度の住宅用太陽光発電では、10kW未満区分に初期投資支援型の買取価格が設定されています。
| 期間 | 買取価格 |
|---|---|
| 1〜4年目 | 24円/kWh |
| 5〜10年目 | 8.3円/kWh |
我が家の売電単価16円/kWhとは契約条件が異なるため、同じものとして比較しないよう注意してください。
また、パネル容量が10kWを超えていても、FIT上の区分が単純にパネル容量だけで決まるとは限りません。
現在検討している方は、自宅がどの区分・売電条件になるかを契約時に確認してください。
停電対策としての蓄電池・V2Hも考える
蓄電池やV2Hは、単純な投資回収だけでは測りにくい面もあります。
停電時に蓄電池や車両に残っている電気を活用できれば、災害時の電源確保にもつながります。
どの家電をどの程度使えるかは、蓄電池残量や車両、V2H、太陽光の発電状況、システム仕様などによって変わります。
そのため、「元を取れるか」だけではなく、停電時の備えをどの程度重視するかも導入判断の一つになります。
11.75kWを実際に使って分かったこと
- 発電量は季節によって大きく変わる
- 北陸では冬に発電量が大きく落ちる月がある
- 春〜夏は月1,000kWhを大きく超える月が多い
- 11か月で13,370kWh発電した
- 11か月で8,421kWhを売電した
- 家庭の消費6,473kWhに対して買電は2,049kWhだった
- 蓄電池への充電は2,415kWhだった
- 売電だけでなく自家消費による買電削減も重要
- 太陽光・蓄電池・V2Hはセットで考えた方が実態を理解しやすい
特に実感しやすいのは、年間合計だけでは見えない季節差です。
2月の196kWhから7月の2,062kWhまで大きく変動しており、太陽光は「年間○kWh」という一つの数字だけで判断しない方が実生活をイメージしやすいと感じています。
13kW前後を検討するときに確認したいこと
- 自宅の屋根に何kW載せられるか
屋根面積や形状、建物プランによって変わります。 - 建築地での年間発電シミュレーション
全国平均だけではなく、実際の建築予定地で確認します。 - 家庭の電気使用量
家族人数や在宅時間、冷暖房、給湯、EVなどによって変わります。 - 蓄電池をどう使うか
昼の余剰電力を夜に使うなど、運用によって買電量が変わります。 - V2Hを活用するか
EVやPHEVを所有する場合は、車と家の電力利用も検討材料になります。 - 現在の買電・売電単価
売電だけでなく、自家消費によって買電を減らす価値も確認します。 - 初期費用と将来費用
設備価格だけでなく、将来の交換・修理も含めて考えます。
「13kWが正解」ではなく自宅条件で判断する
当サイトの施主85人アンケートでは、13〜13.75kWがもっとも多い結果でした。
一方、我が家は11.75kWで、2025年2〜12月に13,370kWhを発電しています。
この2つのデータからも、「一条工務店なら全員13kWにするべき」という結論にはなりません。
家の大きさ、屋根、建築地域、家族人数、電気使用量、EVの有無などによって適した容量は変わります。
アンケートは他の施主がどの程度載せているかを知る参考にし、自宅では個別の発電・電気代シミュレーションまで確認するのが現実的です。
まとめ|11.75kW+蓄電池+V2Hの実測では11か月で13,370kWh発電
一条工務店の施主85人へのアンケートでは、太陽光の搭載容量は13〜13.75kWが44人(51.8%)で最多でした。
我が家では太陽光11.75kW+蓄電池+V2Hを2,262,000円(税込)で採用しています。
2025年2〜12月の11か月では、13,370kWh発電、6,473kWh消費、8,421kWh売電、2,049kWh買電、2,415kWh充電という結果でした。
売電単価16円/kWhで計算すると、売電した8,421kWhの価値は134,736円です。
ただし、太陽光の経済効果は売電だけではありません。発電した電気を自宅で使うことで、本来購入するはずだった電気を減らせる効果もあります。
一方で、設備の交換や修理、売電条件の変化などもあるため、2,262,000円を売電額だけで割って回収年数を判断することもできません。
太陽光を検討するときは、搭載容量・年間発電量・自家消費・蓄電池・V2H・買電・売電・初期費用をセットで考えることが大切です。
まずは「一条工務店では何kW載せている人が多いのか」を知りたい方は、85人のアンケート結果もあわせて確認してみてください。
⚡ 一条工務店の電気代データ
この記事とあわせて、実際の電気代データも確認できます。
月別の電気代、太陽光・蓄電池の有無、家族人数などをもとに、施主の投稿データを集計しています。気になる金額感をデータで見比べられます。
※当サイトは一条工務店の公式サイトではありません。掲載データは投稿・アンケート・承認済み情報をもとにした非公式の参考情報です。





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