家計簿を再開したい。でも、銀行口座もクレジットカードも増えていて、何から手をつければいいか分からない。
最初は、目的・お金の記録先・認証の準備・未連携の項目・連携後の点検を整理してみましょう。この記事の準備表を使えば、確認したい口座やカードと、次にすることを一枚のメモにまとめられます。
僕も約3年間つけていなかった家計簿を再開し、マネーフォワード MEへの登録と口座連携を始めました。本人確認やログイン情報の確認でつまずいた経験をもとに、再開前に準備しておきたいことを5つ提案します。
僕が家計簿を再開したとき、つまずいたこと
昔のポイ活で銀行口座やクレジットカードが増え、家計簿を再開した時点でも、その多くが残っていました。
登録を進めると、ゆうちょ銀行では本人確認に関するエラーが表示され、北陸銀行ではログイン用のパスワードが分からず、先へ進めなくなりました。
これは僕が登録を始めたときの経験です。同じ金融機関を使う人すべてに、同じエラーや手続きが発生するという意味ではありません。
ここで紹介するのは、家計簿を再開して口座連携に取りかかったときの経験です。収支の集計や節約の成果とは分けて、まず準備の段階でできることを整理します。
その経験から、最初に次の5つを確認しておくと、作業の見通しを立てやすいのではないかと考えました。
準備1.今回の家計簿で知りたいことを、一つ決める
「家計をきちんとしたい」だけでは、どこまで作業すればよいか決めにくくなります。まずは、今回知りたいことを一つ書きます。
- 直近の1か月に、何へお金を使ったのかを知りたい
- 毎月支払っているサービスを把握したい
- 働き方を変える前に、暮らしに必要な支出を確認したい
どれも一度に完成させる必要はありません。たとえば最初は「直近の1か月の支出を、分かる範囲で見る」と決めます。記録が取れない項目があれば、未確認として残しておきます。
今回はどの期間を見るのかも一緒に決めると、集める明細の範囲が分かります。
準備2.銀行・カード・電子マネー・現金の記録先を一覧にする
口座連携の画面を開く前に、普段使っている支払い方法を書き出します。銀行口座だけでなく、カード、電子マネー、QR決済、現金も対象です。
一覧には、サービス名と用途、必要な明細を確認できそうかを記します。カードの引き落とし先も一緒に書いておくと、お金の流れを見返せます。
以下は説明用の架空の記入例です。
| 記録先 | 主な用途 | 確認したいこと | 現在の状態 |
|---|---|---|---|
| 銀行A | 給与の受取・引き落とし | 直近の明細を見られるか | 確認待ち |
| カードB | 日用品・定期支払い | 利用明細と引き落とし先 | 明細を確認できる |
| 電子マネーC | 少額の買い物 | チャージと利用の記録 | 確認待ち |
| 現金 | 現金払いの支出 | レシートや手元の記録 | 一部だけ残っている |
この一覧に、口座番号の全桁やパスワードを書く必要はありません。家族と共有する場合も、用途と確認状況が伝わる形にします。
使っていない口座やカードを見つけても、整理・解約の判断は別の作業として扱います。定期支払いなどに使っていないか、確認する項目を先に残しておきましょう。
準備3.ログインできるか、本人確認の準備が必要かを確認する
僕がつまずいたように、家計簿アプリを入れてから、金融機関側のログイン情報が分からないと気づくこともあります。
一覧を見ながら、金融機関やサービスの公式画面で、次の点を確認してみてください。
- 自分の口座・カードの明細を開けるか
- 登録している電話番号やメールアドレスを現在も利用できるか
- 追加の認証や本人確認が必要か
- 手続きが必要なら、公式の案内をどこで確認するか
分からないパスワードは推測で何度も入力せず、公式の再設定・照会案内を確認します。手続きや必要書類は金融機関や利用状況で異なるため、一人の体験を全員共通の操作手順にはしません。
ゆうちょ銀行については、認証情報や書類による本人確認の実施状況を確認する方法が、公式FAQに案内されています。自分の状態を確認するときの参照先として使えます。
参考:ゆうちょ銀行:認証情報の登録状況と本人確認の実施状況を確認する方法
準備4.連携できなかった項目を「次にすること」へ分ける
一つの口座で手が止まったとき、ほかの項目もすべて終わるまで待つ必要はありません。確認できた項目と、未確認の項目を分けます。
たとえば「カードの明細は見られる」「銀行Aは認証の確認待ち」「現金の記録は一部しかない」と、そのまま書きます。未連携や記録のない部分を、支出ゼロとして扱わないことが大切です。
次の作業も、小さく具体的にしておきます。
- パスワードの再設定方法を公式サイトで確認する
- 本人確認の状況を確認する
- 残っているレシートを一か所に集める
- 確認できない項目と対象期間をメモする
手入力などで仮に記録する場合には、あとで自動取得した履歴と重ならないかも確認が必要です。マネーフォワード MEの公式サポートでも、連携できなかった期間の手入力データと、後から取得したデータが重複する場合があると案内されています。
参考:マネーフォワード ME:口座連携が正常に行えていない金融機関サービスの管理方法
準備5.連携できた後に、どこを点検するか決めておく
連携できたら、それで家計の数字がすべて確定するわけではありません。まず、次の項目を見返す予定を作ります。
- 対象にした期間の記録がそろっているか
- 現金払いや未連携の支出が残っていないか
- カードの利用と銀行の引き落としを、両方とも支出として数えていないか
- 口座間の資金移動や電子マネーへのチャージを、どう扱っているか
マネーフォワード MEには「振替」の機能があり、口座間のお金の移動などを収入・支出から分けて扱います。カードの利用履歴と銀行引き落としなどの二重計上を確認するときは、公式の説明を見ながら、自分の履歴と照らし合わせます。
この節は、連携したあとに行う点検の提案です。自動取得された数字をそのまま結論にせず、手元の明細や未確認の項目と照らし合わせるところまでを、次の作業にしておきましょう。
本から学んだことを、今回の準備へつなげる
勝間和代さんの『勝間式 金持ちになる読書法』では、読書で得たことを、読んだだけで終わらせず実行へつなげる考え方が示されています。
僕はその学びをきっかけの一つに、止まっていた家計の見直しへ着手しました。ただし、今回の「準備5つ」は本に掲載された家計簿の手順ではありません。口座連携でつまずいた経験をもとに、この記事で提案する整理方法です。
最初の一歩は、口座と「次に確認すること」を一枚にする
家計簿を再開する前に、次の5点をメモしてみてください。
- 今回知りたいことと、確認する期間
- 銀行・カード・決済方法の一覧
- ログインや本人確認の準備状況
- 未連携の項目と、次にすること
- 連携後に点検する項目
今日はサービス名と用途を書き出すところまででも構いません。分からないことを残しながら、一つずつ確認できる形にする。それが、再開のための最初の準備になります。
参考書籍:勝間和代『勝間式 金持ちになる読書法』宝島社。「『行動』する読書、『実践』する読書が大事なわけ」の節を参照。書籍の考え方は本文で要約し、家計簿の準備手順は筆者の提案として記載しています。書誌情報(宝島社)
公式情報の確認日:2026年11月4日。


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