結論|2025年11月の我が家のリアル収支

11月の家計簿公開は、まず全体の収支結果からお伝えします。
同じく地方在住・4人家族で電気代や生活費が気になっている方の「比較の目安」になるよう、すべて実数値ベースでまとめています。
11月の結論まとめ
- 11月の総収入:416,882円
- 11月の総支出:446,291円
- 月間収支:▲29,409円(約3万円の赤字)
- 電気代(請求額):7,333円
- 売電収入(11月分として計上):5,104円
- 実質の電気代負担:約2,200円
11月は、総収入416,882円に対して総支出446,291円となり、約3万円の赤字で着地しました。
ボーナス前の月で固定費や生活費が重なりやすく、家計としてはやや支出が先行した月です。
一方で、光熱費、特に電気代の実質負担はかなり抑えられた結果となりました。
- 電気代の請求額:7,333円
- 売電収入:5,104円
- 差し引き実質負担:約2,200円
暖房を使い始める11月で、この水準に収まっているのは、太陽光発電と住宅の断熱性能の効果がそのまま数字に表れている状態と言えます。
家計全体のバランスとしては、
- 食費・日用品など生活費は「平均的〜やや高め」
- 住居費や固定費の影響で月トータルは赤字
- 電気代だけは一般的な4人家族と比べてもかなり低水準
という構図です。
まずはこのパートで、
「4人家族で月支出が40万円台半ば
電気代は請求7,333円/実質2,000円台」
この2点を現実的な比較基準ラインとして押さえていただければOKです。
次の見出しでは、支出・収入をすべてカテゴリ別に分解し、
この数字がどう作られているのかを詳しく見ていきます。
11月の家計簿を全公開(支出・収入の内訳)

ここでは、11月の家計をカテゴリ別にすべて公開します。
「どこにいくら使っているのか」を細かく見ていくことで、一般的な4人家族と比べて多い・少ないポイントがひと目で分かるようにしています。
支出内訳
【11月 支出の全体像】
- 総支出:446,291円
カテゴリごとの内訳は次のとおりです。
- 食費:93,744円
- 日用品:17,612円
- 住居関連費(住宅・設備・管理など):165,000円
- 通信費:8,560円
- 水道光熱費:15,987円
└ 電気代:7,333円
└ 水道・ガスなど:8,654円 - 教育・育児費:21,800円
- 医療費:3,420円
- 交通・ガソリン代:9,480円
- 保険料:11,300円
- 特別支出・その他:99,388円
住居費には住宅ローンや設備関連の固定支出を含んでいます。
支出のバランス感
11月の家計は、全体として
- 固定費(住居・通信・保険)で家計の約4割
- 食費・日用品・育児関連の生活費で約3割
- 特別支出(まとめ買い・時期的出費など)がやや多め
という構成でした。
特に11月は、まとめ買いや季節要因による出費が重なり、
「通常月よりも支出はやや多め」 な月となっています。
収入内訳
【11月 収入の全体像】
- 総収入:416,882円
内訳はこちらです。
- 給与収入:258,594円
- 売電収入(11月分計上):5,104円
- 妻からの入金:150,000円
- その他収入:3,184円
収入の特徴
11月はボーナス前月のため定例収入のみの月でした。
- 給与ベースは通常月水準
- 売電収入は、雪が降り始める前としてはまずまずの発電成果
- 臨時収入や賞与がないため、支出がやや先行しやすい構造
となっています。
11月の収支バランス
【収支まとめ】
- 総収入:416,882円
- 総支出:446,291円
- 収支:▲29,409円(約3万円の赤字)
11月単月では赤字でしたが、
これは固定費と季節的な出費が重なった一時的な要因が大きく、
- 年間単位では賞与月で十分に相殺可能
- 電気代などのランニングコストは極めて低水準を維持
という状況です。
この内訳から読み取れるポイント
今回の家計内訳を見ると、
- 家計を圧迫している最大要因は住居・固定費
- 生活費(食費・日用品・育児費)は一般的な4人家族と同水準
- 光熱費、とくに電気代が異常に安い水準で安定している
という3点がはっきり見えてきます。
次の見出しでは、
この中でも特に気になる方が多い
「11月の電気代はいくらだったのか?」
を、全国平均や条件付きで詳しく比較していきます。
北陸11月の電気代は実際いくら?

「暖房を使い始める11月の北陸で、電気代って実際いくらかかるの?」
この疑問に対して、わが家の実測データをそのまま公開します。
ネット上の平均値ではなく、「リアル条件下での実額」が判断材料になるパートです。
我が家の電気使用条件
まず、前提条件を整理します。
- 居住地:北陸地方(積雪エリア)
- 家族構成:4人家族
- 延床面積:約35坪
- 暖房:床暖房+全館空調(ロスガード90)稼働
- 住宅性能:断熱等級7相当の高断熱住宅
- 発電設備:太陽光11.75kW+蓄電池7.04kWh
この条件は、
普通の戸建てより暖房モードはかなりガチめ
という状態です。
決して暖房をケチって電気代を下げているわけではありません。
11月の電気代【実績】

【11月の電気代まとめ】
- 電気代(北陸電力請求額):7,333円
- 暖房:常時使用あり
- 太陽光・蓄電池:稼働
北陸で11月に暖房を使っていて、
電気代の請求額が7,000円台というのは、かなり低い水準です。
一般家庭との体感比較
一般的な4人家族・戸建て・北陸エリアの場合、
- 11月の電気代
→ 12,000円~20,000円前後
になるケースが多く、
わが家は
平均想定 15,000円
実請求 7,333円
差 ▲7,600円程度
と、半額近くに抑えられている計算になります。
なぜここまで電気代が下がるのか?

理由はシンプルで、次の3点の組み合わせです。
① 高断熱・高気密住宅
- 室温を維持しやすい
- 暖房の稼働時間が短くなる
- 室温ムラが少ない
→ 暖房負荷が根本的に小さい
② 太陽光による自家消費
- 日中発電した電力をその場で使用
- 電力会社から買う量を削減
→ 買電kWhそのものが減る
③ 蓄電池の夜間利用
- 日中余った電気を夜に回す
- 暖房使用時間帯の買電を削減
→ 「暖房×電力購入」の組み合わせを回避
請求額より重要な「実質負担」
ここで重要なのは、電気代は請求額だけで判断してはいけないという点です。
11月は
- 請求電気代:7,333円
- 売電収入:5,104円
なので、
実質電気代 = 7,333円 − 5,104円
= 約2,200円
つまり、
という結果になります。
この数字の現実的な捉え方
正直なところ、この水準は
- 設備投資(太陽光・蓄電池・断熱性能)
- 初期費用の回収期間アリ
という前提が付くため、誰でも簡単に再現できる数字ではありません。
ただし、
- 電気代を月1万円以上払っている家庭
- 住宅性能が旧基準のままの家庭
にとっては、
電気代のあり方そのものを変えられる可能性がある
という現実的な指標になります。
次の見出しでは、
太陽光・売電・蓄電池が、実際にどれくらい家計に効いているのか
を、金額ベースでさらに詳しく検証していきます。
太陽光・売電・蓄電池の効果検証

ここでは、「太陽光と蓄電池って結局どれくらい家計に効いているの?」という疑問に、
11月の実測データのみを使って答えていきます。
机上のシミュレーションではなく、リアルの損得をそのまま数値で検証します。
11月の発電・売電実績
【発電と売電の実績】
- 太陽光パネル容量:11.75kW
- 蓄電池容量:7.04kWh
- 11月の売電収入:5,104円
雪が本格化する前の11月でも、
売電収入が5,000円を超える水準を維持しています。
売電単体だけ見ると小さな金額に感じますが、
本当の効果は「売電」+「自家消費による買電削減」の組み合わせにあります。
太陽光が生んでいる“見えない節約額”
太陽光の効果は、次の2つに分けて考えます。
① 売電収入
- 実際に振り込まれる収入:5,104円
② 自家消費による買電削減
日中発電した電気を、
- 洗濯機
- 食洗機
- 給湯
- 空調・床暖房
にそのまま使うことで、本来なら買うはずだった電力 → 0円化
しています。
これは家計簿には現れませんが、
電気代を確実に押し下げる「隠れ節約効果」です。
蓄電池の役割
太陽光だけだと…
- 昼:電気が余る
- 夜:電気を買う
という偏りが発生します。
蓄電池があると…
- 昼に余った電気を充電
- 夜に放電して暖房・家電に使用
これにより、売らずに自宅で使用割合が増加し、
- 売電単価(安い)より
- 買電単価(高い)を
回避できる構造になります。
家計インパクトの実数整理
11月の電気関連コストをまとめると、以下の通りです。
【11月の電気代インパクト】
- 電気代請求額:7,333円
- 売電収入:5,104円
- 実質電気代負担:約2,200円
暖房を使いながら
月の実質電気代が2,000円台
という結果は、
- 太陽光
- 蓄電池
- 高断熱住宅
の“三位一体効果”が、
そのまま家計改善に直結している証拠です。
「本当に元は取れるの?」
最も多い疑問がここです。
結論:十分に取れます。ただし、条件付きです。
回収可否を左右する条件
- 日照条件(積雪期間・方位)
- パネル容量
- 蓄電池の使い方
- 電力単価の上昇率
- 住宅性能(自家消費率)
太陽光と蓄電池は、
設備を適切な条件で、正しく使えば
毎月コツコツと家計を確実に支えてくれる
投資型設備です。
我が家の場合の評価
わが家の評価はシンプルです。
- 売電+自家消費 → 月1万円前後の電気価値を創出
- 買電リスクを低減
- 電気代高騰への耐性アップ
派手に儲かる設備ではありませんが、
「生活コストを守り続ける“防衛型投資”」
としては極めて優秀だと感じています。
次の見出しでは、
この家計が平均より多いのか、少ないのか
を、一般家庭データと照らして客観的に検証していきます。
この家計は平均より高い?低い?
「結局この家計って、世間と比べてどうなの?」
ここでは総務省の家計調査など一般的なデータをもとに、
11月の我が家の数字を“客観視点”でチェックしていきます。
4人家族の平均的な支出目安
4人世帯(夫婦+子ども2人)の月間支出は、
- 約33〜38万円前後
が、全国平均のボリュームゾーンとされています。
(住居費を含む・地方平均ベース)
我が家の11月支出との比較
- 我が家の総支出:446,291円
- 世帯平均目安:約35万円前後
単純比較では、平均との差:約+9〜10万円
と、やや高めの水準になります。
なぜ平均より支出が多く見えるのか?
理由はかなり明確です。
① 住居・固定費が大きい
住宅ローンや設備関連費など、「削れない固定支出」が多く、
家計全体に占める比率が高めです。
② 特別支出の上振れ
11月は、
- まとめ買い
- 消耗品ストック
- 育児・生活イベント関連費
が重なり、通常月より出費が増えました。
③ 生活費(食費・日用品)は平均水準
逆に、
- 食費・日用品・育児関連費
は、4人家族としてはほぼ平均ゾーンです。
電気代だけは「全国的に見てもかなり優秀」
電気代関連だけを切り出すと、評価は一変します。
- 一般家庭11月電気代:12,000〜20,000円前後
- 我が家の請求額:7,333円
- 実質負担:約2,200円
家計全体は「固定費寄りでやや高め」、
電気代だけは「全国水準でもかなり低い」
という構図が、今回の結論です。
よくある質問Q&A

ここでは、読者の方から特に多く聞かれる疑問をまとめてお答えします。
Q. 雪国の北陸でも太陽光って意味あるの?
結論:十分にあります。
11月の実績だけ見ても
- 売電収入:5,104円
- 実質電気代:約2,200円
と、
暖房使用ありでも明確なコスト削減効果が出ています。
Q. 暖房を使ってこの電気代なの?
はい、実際に暖房は常時使用しています。
- 床暖房
- 全館空調(ロスガード90)
を稼働した状態での實測値です。
高断熱・高気密住宅の恩恵がそのまま電気使用量に反映されています。
Q. 設備が良い家だからできる数字では?
その通りです。
- 太陽光
- 蓄電池
- 高断熱性能
という設備があって初めて成立する数字です。
魔法の節約ではなく、設備投資の結果として成り立っています。
Q. 太陽光や蓄電池って本当に元取れる?
条件次第で、十分可能です。
- 日照条件
- 電気単価
- 自家消費率
- 住宅性能
これら次第で回収年数は変動しますが、
「電気代リスクを長期的に下げる手段」としては非常に有効です。
Q. 条件が違う家庭でも参考になる?
なります。
- 住宅性能が低い → 電気代は“これ以上”かかる可能性が高い
- 太陽光なし → 売電差分(5,104円ぶん)は純粋にデメリット
と考えるだけでも、比較指標として十分使えます。
まとめ|家計公開の意味

最後に、この家計簿公開の“本当の目的”をまとめます。
このブログで家計を公開している理由は、
節約自慢をしたいのではなく、 「判断基準」を共有したいから
です。
SNSやネットには、
- 極端に節約している例
- 収入が別次元に高い例
ばかりが目立ち、
「普通の4人家族のリアルな家計ライン」がほとんど見えません。
今回の11月家計から見えてきた現実は、
- 総支出は平均よりやや多め(固定費寄り体質)
- 生活費はほぼ平均水準
- 電気代は設備投資によって全国的にも優秀
という、ごく現実的な姿でした。
この数字を見て、
「うちって使いすぎなのかな…」
と不安になっている方が、
「このくらいは普通なんだ」
と安心できる。
それが、この家計簿公開の一番の価値だと思っています。
今後も、
毎月の家計・電気代・売電収支をすべてリアルに公開していきます。
- ▶ 月別 家計簿公開一覧
- ▶ 電気代・売電の最新データ
- ▶ 太陽光・蓄電池の運用実績まとめ
もぜひ、あわせてご覧ください。

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