はじめに
家づくりで一番悩むポイントは「間取り」です。展示場やカタログを見ても、自分たちの生活に本当に合うのか、なかなかイメージしにくいもの。
図面上では便利そうに見えても、実際に暮らすと「動線が不便だった」「収納が足りなかった」と後悔するケースは少なくありません。
そこで参考になるのが、実際に建てて暮らしている人のリアルな間取り体験談です。
我が家は一条工務店「グランスマート」で延床約35坪(115.79m²)、4LDK+吹き抜けの間取りを採用しました。夫婦+子ども2人の4人暮らしを想定し、家事動線を特に重視。
脱衣所からWICまでわずか5歩で完結する洗濯動線や、夜勤・子育てに配慮した吹き抜けの工夫など、実際の情報だからこそ伝えられるポイントが多くあります。
実際に住んでみて感じる「後悔のない間取り」の実例を、間取り図とともに詳しくご紹介します。
- 延床35坪、4LDK+吹き抜け(閉じ仕様)の間取り実例
- 家事ラクにつながる「5歩以内の洗濯動線」
- 夜勤・子育て家庭に合った吹き抜けの工夫
- 子ども部屋の公平性を考えた設計
- 1階・2階両方に設けたWICの活用法
一条工務店グランスマート35坪4LDKの基本情報
- 建物:一条工務店 グランスマート
- 延床面積:115.79m²(35坪)
- 間取り:4LDK+吹き抜けあり
- 家族構成:夫婦+子ども2人
一条工務店グランスマートの間取り図(35坪4LDK・簡易版)
読みやすいように簡易化した図面です。帖数と部屋の配置を中心にまとめています。

部屋ごとの帖数リスト
LDK:20帖
主寝室:8帖
子ども部屋①:6帖
子ども部屋②:6帖
洗面所:2帖
1階WIC:3帖
2階WIC:3帖
グランスマートの間取りこだわりポイント(35坪4LDK)
35坪4LDKで後悔しない家事動線(5歩の洗濯ルート)
脱衣所に洗濯機と室内物干しを設置し、そのまま隣のWIC(3帖)に収納できる動線を採用しました。
洗濯物を干してから収納するまでわずか5歩以内で完結する「神動線」。毎日の家事が圧倒的にラクになります。
洗濯動線は“歩数”で可視化すると失敗しにくいです。我が家は「脱衣所→室内干し→WIC」まで5歩以内を基準にし、毎日の往復回数を大幅に削減できました。
グランスマートで吹き抜けを閉じた理由と効果
当初は開放感を重視して吹き抜けを設けましたが、最終的に閉じる仕様にしました。
理由は、夜勤がある生活リズムへの配慮です。
高気密高断熱住宅は外部への音漏れは少ない一方で、内部の反響は大きめ。吹き抜けを閉じたことで、物音は完全ではないにせよ大きく抑えられました。
夜勤明けの休息や、子どもを寝かしつけた後の安心感につながっています。
【実測感】吹き抜けを閉じる前後で、就寝時の生活音ストレスが体感で約半減。夜勤後の回復時間が短くなり、家族全体の満足度が向上しました。
子ども部屋は左右対称6帖×2|公平性と収納計画
子ども部屋は左右対称の6帖×2部屋にしました。不平等にすると将来的に喧嘩の原因になるため、あえて同じ広さ・形で設計。現在は一方を物置、もう一方を遊び場として活用しています。
また、図面には反映されていませんが、各子ども部屋にも収納を設置済み。個室として使うときにも安心です。
35坪4LDKの収納工夫と使い心地
WICにはハンガーパイプを上下2段(200cmと100cmの高さ)で設置しました。端から端まで通しているので収納力は十分。
実際にはまだ余りが出るほどで、いっぱいいっぱいまで使い切れていません。
結果として、具体的な最大収納量は分からないほど余裕がある状態です。この余裕感があるおかげで、衣替えや新しい衣類の追加にも柔軟に対応できるのが大きなメリットです。
【採用仕様】WICのハンガーパイプ高は上段200cm・下段100cm、連続設置。現状は収納量に余裕があり、衣替え時も入れ替えではなく“追加”で回せています。
2階WIC(3帖)で衣替えが完結|動線短縮の実感
主寝室横に2階WIC(3帖)を設けています。これにより、季節ごとの衣替えが2階で完結。1階と2階両方にWICを設けることで、収納が分散され家族全員が使いやすくなりました。
実際に住んで感じること
- 水回りの神動線で、洗濯〜収納が5分以内に完結
- 吹き抜けを閉じたことで、夜勤明けも安心して休める
- 子ども部屋は左右対称でトラブルの心配なし
- 収納は上下2段パイプ+複数WICで余裕があり、整理整頓がラク
よくある質問(FAQ)
- 吹き抜けは閉じて後悔しませんか?
-
我が家の場合は夜勤があるため、吹き抜けを閉じて正解でした。音の反響が抑えられ、子どもの寝かしつけや夜勤明けの休息が快適です。開放感は減りますが、生活リズムを優先した方が暮らしやすさにつながると感じています。
とはいえ、実際に後悔した部分もあります。
▶ 入居半年で分かった後悔5選と対策【入居半年レビュー】一条工務店グランスマートで後悔した5つの失敗と対策 入居半年で判明した一条工務店グランスマートの後悔5選を実体験で解説。コンセント・床暖房・センサー・ハニカム・窓計画の失敗と対策、施工前に使えるチェックリスト付き。 - 洗濯動線は本当にラクですか?
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脱衣所から室内干し、さらにWICへの収納までわずか5歩以内で完結します。上下2段のハンガーパイプを設置したことで収納力も2倍になり、衣替えもスムーズ。実際に住んでみて、最も家事がラクになったポイントです。
- 子ども部屋を左右対称にした理由は?
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不公平感をなくすためです。同じ広さ・形にすることで、将来の「どっちがいい問題」を防げます。現在は一方を物置、もう一方を遊び場にしており、柔軟に使い分けできています。
- 収納は足りますか?
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まだ余っているほどです。1階と2階にWICを配置し、上下2段のハンガーパイプを端から端まで設置。現時点では具体的な最大収納量を使い切れていないくらいの余裕があります。
- 35坪で4LDKだと狭くないですか?
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家族4人には十分な広さだと感じています。LDKを広めに確保しつつ、収納や動線を工夫することで、暮らしのストレスを減らすことができました。
まとめ:後悔しない間取りのポイント
- ✅ 家事動線は“歩数”で測ると失敗しにくい
- ✅ 生活リズム(夜勤・子育て)に合わせた調整が大切
- ✅ 収納は多め&分散+高さ工夫で余裕をつくる
- ✅ 公平性を意識した子供部屋は将来の安心につながる
我が家のグランスマートは「4人暮らしを想定した動線重視の間取り」で、今のところ大きな後悔はありません。これから間取りを検討される方は、ぜひ自分たちの生活リズムを基準にプランを考えてみてください。
これから間取りを決める方は、自分たちの生活リズムを基準に、動線・収納・公平性を意識すると大きな後悔を減らせます。
実際に我が家ではオプション費用に約700万円かかりました。その詳細はこちらで公開しています。

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