はじめに

「一条工務店で家を建てると、太陽光や蓄電池って本当にお得なの?」
「断熱等級7の家なら光熱費はどう変わる?」
そんな疑問を持つ方に向けて、断熱等級7の我が家(グランスマート・太陽光11.75kW+蓄電池7.04kWh)の2025年2月〜7月の電気代と売電収入をすべて公開します。



2月は赤字でちょっとショックだったけど…



夏には逆に2万円近い黒字になったよ!
この記事では 実際の光熱費データ に加え、
- 北陸に住む一般的な3人世帯との比較
- 導入費用226万円の回収シミュレーション
- FIT終了後の未来像
まで詳しく解説します。
我が家の条件



まずは条件を整理しようか。



読者が自分の家と比べやすいようにね。
- 電力会社:北陸電力「くつろぎナイト12」
- FIT売電単価:16円/kWh
- 太陽光パネル容量:11.75kW
- 蓄電池容量:7.04kWh(フル放電運用)
- 家族構成:大人2人+子ども1人
- 建物条件:一条工務店 グランスマート(断熱等級7)
使用環境と暮らし方



どんな暮らし方をしていたかも大事よね。



うん、我慢せず普通に家電を使ってるよね。
- 冬(2月〜GWまで)
床暖房28℃で常時稼働。食洗機・ドラム式洗濯乾燥・除湿機・生ごみ処理機もほぼ毎日。 - 夏(6月〜)
エアコンを日中23℃・夜間24℃で常時稼働。 - 家電の稼働時間
冬は夜間電力を活用、夏は日中の発電に合わせて稼働。 - EV充電:なし
「節約のために家電を控える」のではなく「快適さを優先」した使い方。それでも黒字になっているのがポイント。
月別の結果(2〜7月)





じゃあ結果を見ていこうか。



冬の赤字からどう変わったのか、ワクワクするね。
月 | 使用量 | 電気代 | 売電収入 | 実質負担額 |
---|---|---|---|---|
2月 | 876kWh | 23,372円 | 1,824円 | 21,548円 |
3月 | 247kWh | 8,165円 | 9,760円 | ▲1,595円 |
4月 | 88kWh | 4,939円 | 14,352円 | ▲9,413円 |
5月 | 9kWh | 3,096円 | 18,320円 | ▲15,224円 |
6月 | 20kWh | 3,371円 | 17,760円 | ▲14,389円 |
7月 | 13kWh | 3,178円 | 21,936円 | ▲18,758円 |
冬は大赤字(2月は21,548円)でも、春から一気に黒字転換。半年合計では約3.8万円の黒字に。
季節ごとの特徴と生活感
❄️ 2月:真冬は大赤字
- 床暖房をつけっぱなし → 使用量は876kWh
- 売電はほぼゼロ → 実質2.1万円の赤字



快適さを優先したから仕方ないけど、一条の家と言っても「こんなに高いのか」と請求書を見たときは衝撃だったね。



でも“断熱等級7”だから、同じ条件で建てた他の家よりは使用量が抑えられてるはずだよ。
日照不足の冬は発電が少なく、どうしても赤字になる。
🌸 3〜4月:黒字転換期
- 3月に黒字転換(+1,600円)
- 4月はさらに拡大(+9,400円)



床暖房を切った瞬間に黒字化。春ってすごいね。



太陽光が一気に働き出すからね。
- 床暖房OFFで消費激減
- 日照増で売電アップ
- 生活は据え置きで黒字転換
🌞 5〜6月:安定の黒字生活
- 使用量はほぼゼロ → 電気代は基本料金のみ
- 売電収入は毎月1.5万円前後
- 実質黒字1.4〜1.5万円を安定確保



食洗機も洗濯乾燥も使ってるのに、逆にお金が入ってくるなんて不思議。



発電+蓄電池で“電力会社に頼らない生活”が成り立ってるんだ。
- 電気代:3,000〜4,000円(基本料中心)
- 売電:1.5万円前後
- 実質黒字:1.4〜1.5万円
☀️ 7月:過去最高の黒字
- 発電量1,371kWh → 売電収入2.2万円
- 実質黒字 ▲18,758円



エアコン24時間つけっぱなしなのに、2万円近くも黒字だなんて!



夏は子どもを快適に過ごさせながら家計にもプラス。これは本当にありがたい。
一般家庭との比較



普通の家庭と比べたらどうなの?



北陸3人世帯の平均は月12,000〜14,000円だね。
世帯 | 月平均電気代 | 年間換算 |
---|---|---|
北陸3人世帯平均 | 約12,333〜14,014円 | 約15〜17万円 |
我が家(2〜7月平均) | ▲7,328円(黒字) | 年間換算:▲87,936円 |
参考:電気プラン乗換コム
普通なら年間15万円以上払うところが、我が家は「年間9万円の黒字」。差額は旅行に行けるレベル。
導入費用と回収シミュレーション



太陽光発電+蓄電池の導入費用は226万円だったよね。



じゃあ元を取るのはいつ頃?
- 導入費用:226万円
- 年間メリット(推定):約10万円(光熱費削減+売電差額)
- 一般家庭との差:年間約24万円
年間シミュレーション(8月〜1月予測込み)



半年分だと偏りがあるよね。冬がまた来るし。



だから残り半年も予測してみたよ。
- 8〜10月:黒字(+1.5〜2.0万円/月)
- 11〜1月:赤字(▲1.5〜2.0万円/月)
👉 年間トータル:+10〜12万円の黒字見込み
8〜10月は日照多+冷房中心、11〜1月は日照減+暖房負荷増。断熱等級7で暖房負荷は抑えられるが季節差は残る。
「年間でプラスに転じる」ことが最大の安心材料。
FIT終了後の未来



FITが終わったら収入減るんでしょ?



うん。でも断熱等級7+蓄電池があれば心配ないと思っているよ。
- 売電単価は下がるが、その分「自家消費」で節約
- 断熱性能が高いため、消費電力そのものが少ない
- 将来EVを導入すれば「電気代+ガソリン代ゼロ」の生活も可能
FIT終了後は「売る」から「使う」へシフト。ライフスタイルが変わる可能性大。
まとめ
- 一条工務店(断熱等級7)+太陽光11.75kW+蓄電池7.04kWh
- 冬は赤字でも夏は黒字化し、半年で約3.8万円のプラス
- 北陸の一般家庭との差は年間20万円以上
- 導入費用226万円は約10年で回収可能
- FIT終了後も自家消費とEV導入でメリットが続く


よくある質問
Q1. 太陽光と蓄電池を入れても冬は赤字になるんですか?
A. はい、北陸のように日照が少ない地域では冬に発電量が減るため、赤字になる月があります。
ただし、春以降は一気に黒字化し、年間トータルではプラスになるケースが多いです。断熱等級7の家なら消費電力自体も抑えられるため、赤字幅は一般住宅より小さくできます。
Q2. 断熱等級7の家は光熱費にどのくらい効果がありますか?
A. 断熱等級7は現行の最高基準で、外気の影響を受けにくいのが特徴です。
冬は暖房効率が高まり、夏は冷房負荷を減らせるため、結果的に「発電量>消費量」となりやすいです。特に夏はエアコンを24時間つけても黒字になりやすく、快適さと経済性を両立できます。
Q3. 蓄電池は本当に必要ですか?
A. 蓄電池があることで「昼間の発電を夜にも使える」ため、自家消費率が大幅に高まります。
また停電時のバックアップ電源としても役立ちます。費用はかかりますが、“黒字の幅”と“安心感” の両方を考えると導入価値は高いです。
Q4. 一般的な家庭との違いはどのくらいですか?
A. 北陸3人世帯の平均電気代は年間15〜17万円程度です。
我が家は太陽光+蓄電池のおかげで年間約9万円の黒字(=収入)となり、差額は20万円以上。家計に与えるインパクトはとても大きいです。
Q5. 導入費用226万円は高いですか?どのくらいで回収できますか?
A. 一見すると高額ですが、一般家庭との差(年間約24万円)を考えると、約9〜10年で回収可能です。
住宅ローンを35年で考えれば、残りの期間は「光熱費が利益を生む」状態になります。電気料金の上昇を考慮すれば、回収年数はさらに短縮する可能性があります。
Q6. FIT終了後はどうなりますか?
A. FIT売電が終わっても、自家消費での節約効果は続きます。
発電した電気を自分の家で消費する分、電気代を抑えられるためです。将来的にEVを導入すれば、車の燃料代もゼロに近づきます。
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