はじめに

「断熱等級7の家だと、3月は電気代がどう変わる?」
「太陽光と蓄電池の効果は冬明けから実感できるの?」
そんな疑問に答えるために、我が家(一条工務店グランスマート/太陽光11.75kW+蓄電池7.04kWh)の2025年3月の電気代と売電収支を公開します。



2月は赤字だったけど、3月はどう?



日照が増えて一気に改善。結果は“月トータル黒字”でした!
我が家の前提条件
- 契約:北陸電力「くつろぎナイト12」
- 太陽光発電:11.75kW
- 蓄電池:7.04kWh
- 家族構成:3人暮らし(夫婦+子ども1人)
地域や天候によって数値は大きく変わります。この記事は我が家の実測データです。
【電気代公開】2025年3月の買電・売電・発電量まとめ
- 買電料金:8,165円
- 買電量:247kWh
└ 昼間3kWh/ウィークエンド3kWh/夜間241kWh - 売電量:610kWh
- 売電収入:9,760円(610kWh × 16円)
- 差引合計:+1,595円(黒字)



3月は買電を売電でカバーし、単月黒字に転換しました。
電気使用量と発電量(合計値)
- 買電量:247kWh
- 売電量:610kWh
- 総発電量(アプリ計):1,037kWh
- 総消費量(アプリ計):744kWh
- 蓄電池 充電量:221kWh
- 蓄電池 放電量:170kWh
日別グラフで見る3月の特徴
消費量の推移


グラフを見ると、毎日20〜30kWh前後で安定しています。
2月に比べて明らかに消費のピークが抑えられており、床暖房の稼働時間短縮とエアコン利用減が大きな要因です。
特に週末は家族で在宅時間が長いためやや消費が増加。これは調理・照明・家電の稼働が重なるためで、共働き家庭ではよく見られるパターンです。
3月は「暖房依存の冬」から「生活リズムに沿った消費」へシフトしたのが分かります。
発電量の推移


晴天日には60kWhを超える日もあり、発電が一気に活発化しました。
雨や曇りの日は10〜20kWh程度に留まる日もありましたが、「発電ゼロの日」がほぼ無くなった点が2月との最大の違いです。
中旬〜下旬にかけては連日40〜50kWh以上の安定発電が続き、発電総量1,037kWhを達成。
春の訪れとともに「発電頼りの生活」が成立し始めたことを実感できました。
買電量の推移


序盤(3月1〜5日頃)は夜間買電が多めに出ていますが、中旬以降は徐々に減少。
特に月末近くは日中の自給+蓄電池放電で夜間分だけを購入するパターンが定着しました。
買電量は1日あたり平均8kWh程度に抑制され、「夜間に充電して翌日に回す」サイクルがしっかり回った証拠です。
料金的には「夜間241kWh」が全体の97%を占めており、電気料金プランと蓄電池の相性の良さが明確になりました。
売電量の推移


日ごとの波は大きいものの、20〜40kWhを売電できる日が多いのが特徴。
3月全体で610kWhを売電し、2月比で約5.4倍に急増。
特に中旬〜下旬は「発電量 > 消費量」となる日が続き、余剰分を効率よく売電に回せたことが収支黒字化の決定打になりました。
なお、売電ゼロの日はほぼなく、毎日少しずつでも電力を外部に供給できているのは心理的にも安心材料。
これが「春から夏は家計が潤う」と言われる理由そのものです。
前月(2月)との比較
- 買電量:2月 876kWh → 3月 247kWh(▲629kWh、▲72%)
→ 2月は床暖房をフル稼働したため買電が膨らみましたが、3月は日中の発電量が増えたことで、夜間以外の買電がほとんど不要になりました。 - 買電料金:2月 23,372円 → 3月 8,165円(▲15,207円、▲65%)
→ 電気料金単価はほぼ変わらないため、料金減少の主因は「買電量の大幅削減」。特に夜間電力+蓄電池の有効活用で高額な昼間買電を避けられた点が大きいです。 - 売電量:2月 114kWh → 3月 610kWh(+496kWh、約+435%/約5.4倍)
→ 2月は発電ゼロ日が8日間もあり売電がほぼ期待できませんでしたが、3月は晴天日に60kWhを超える日も多発。余剰電力をしっかり売電に回せたため、売電収入は9,760円と5倍以上に増加しました。 - 収支:2月 ▲21,548円(赤字) → 3月 +1,595円(黒字転換)
→ わずか1か月で「赤字から黒字」へ急転換。冬はどうしても赤字になりやすいですが、春先からは発電量が一気に伸び、家計にプラス効果をもたらします。
考察:2月から3月への変化ポイント
- 気温上昇で暖房負荷が減少
→ 夜間中心の電力消費は続くものの、2月ほどの高消費は不要に。 - 日照時間の回復で発電量増加
→ ゼロ日がなくなり、発電が安定。蓄電池充電→夜間消費のサイクルが成立。 - 売電による黒字化
→ 発電が余剰を生み、初めて月間収支がプラスに転換。
今後の見通し
- 4月以降はさらに日照が伸び、消費も暖房依存から切り替わるため、黒字幅が拡大する見込み。
- 夏にかけてはエアコン冷房需要があるものの、発電ピークシーズンとのバランスで「月2万円超の黒字」も期待できる。
2月の「発電ゼロ日8日間」による大赤字から一転、3月は日照回復と消費減少で見事に黒字化。
「冬の赤字を春〜夏で取り返す」という、太陽光+蓄電池ならではの年間収支パターンがはっきり表れました。
3月のポイント
- 発電回復で売電量が610kWhに増加
- 暖房需要減少で消費量が縮小
- 夜間中心の買電パターンで電気料金を抑制
- 単月黒字化(+1,595円)を達成



冬は赤字でも、春からは一気に取り戻せるね



年間トータルでプラスにできそうで安心!
まとめ
- 2025年3月の電気代収支は +1,595円(黒字)
- 発電は1,037kWh、売電610kWhと大幅に改善
- 2月の大赤字を取り返すスタートラインに
- 一条工務店の太陽光+蓄電池は「冬は赤字、春〜夏で黒字」の年間設計が実感できました


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