はじめに
20代後半までは株主優待や短期売買で投資を楽しんでいました。
ただ、短期売買は値動きに一喜一憂して神経をすり減らすことも多く、夜勤や不規則な勤務と両立するのは正直しんどいと感じていました。夜勤明けに株価アプリを開いて大きく下がっていると、不安で眠れないこともあったほどです。リスクも大きく、「自分には合わない投資スタイルだな」と気づいたのもこの頃でした。
その当時はまだ子どももおらず、新築マイホームもありませんでした。
だからこそ「今のうちに資産を増やして、将来の家族のために備えておきたい」と考えていたのです。
そして結婚・住宅購入・子どもの誕生とライフイベントが重なったことで、「安定した収入源が欲しい」と強く思うようになりました。
そこで私が選んだのが 高配当株投資 です。
配当金は“第2の給料”として家計を支えてくれる存在になり、精神的な安心感が大きく変わりました。

短期売買は刺激的だけど大変そうですね…



そう、時間も手間もかかるし、忙しい看護師には合わなかった。だからこそ今の高配当株に落ち着いたんだ。
コロナショックが転機に
2020年のコロナショックで株価が急落しました。
日経平均が一時16,000円台まで下落し、病院でも「ボーナスが減るかもしれない」と不安の声が上がる時期でした。そんな中、私はむしろ「優良企業を安く買えるチャンス」と考えました。
もちろん、周囲の同僚は「今は現金を残しておくべきだ」と言っていました。実際に私も恐怖を感じましたが、夜勤で疲れている時に「このまま貯金だけでは将来の家族を守れない」と思ったのです。そこで思い切って少額からでも投資を始めました。
📦 暴落時に取った3つの行動
- 暴落で銘柄を監視し続けた
- 高配当・ディフェンシブ株を優先した
- 少額でもまず保有して経験を積んだ
✅ 暴落時に怖さを和らげる工夫
- 資金は小さく分割して投資
- 配当重視で安心感を持つ
- 生活防衛資金は必ず別に確保する



でも暴落時に買うのってギャンブルっぽくないですか?



ギャンブルじゃなくて“将来の配当を安く買う”感覚なんだ。だから少額でも意味があったんだよ。
JT(日本たばこ産業)
JTは私にとって最初に「これは一生持ち続けたい」と思えた銘柄です。
当時の株価は2,600円前後、配当利回りは7%を超えていました。PERは10倍以下、PBRは1倍割れで、数字の上でも割安感がありました。
- 購入日:2022/02/28
- 取得単価:2,609円(600株)
- 現在値:4,703円
- 含み益:+96万円超
- 年間配当見込み:112,800円
🎯 購入のきっかけ
- 利回り7%超で「主力株」と判断
- 海外比率が高く国内依存を回避
- 将来も配当を維持できる安心感
当時、子どもが生まれたばかりでミルク代やおむつ代がかさむ時期でした。年間11万円を超える配当は「子育て費用をカバーできる金額」で、まさに家計の支えになりました。
✅ JTを選んだ安心材料
- 海外売上が全体の6割以上
- 為替分散で円安の恩恵も受けられる
- 食品・医薬品事業もあり将来性も期待



タバコ会社って将来性に不安はありませんか?



国内は縮小してるけど、JTは海外で強い。多角化も進んでいるから配当は安心できるよ。実際に配当が“ボーナス”みたいに毎年振り込まれるのはすごく心強い。
東京海上ホールディングス
東京海上は「守りと攻め」を両立している会社です。
保険という安定収益に加え、海外M&Aで成長も狙えるため、長期的に安心して持てる銘柄だと思いました。
- 購入日:2021/09/22
- 取得単価:2,518円(61株)
- 現在値:6,431円
- 含み益:+23万円超
- 年間配当見込み:9,455円
🎯 購入のきっかけ
- 保険は景気に左右されにくい
- 海外展開で成長性も期待できる
- 軍資金が限られており61株だけ購入
本当は100株単位で買いたかったのですが、当時は出産準備や引っ越しで出費が重なり、資金的に余裕がありませんでした。
それでも「まずは持つこと」が大事だと思い、少額で投資しました。少ない株数でも配当が出るのは大きな励みになりました。
✅ 少額からでも持つ意味
- 株価変動を体感できる
- 配当を受け取れる
- 投資経験として自信になる



保険会社って地味なイメージですけど、株は強いんですね!



そう、地味だからこそ安定してる。生活防衛のために1株でも持っておく価値はあるんだ。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)
MUFGは「安心枠」として外せない銘柄です。
当時は株価が800円台まで下がっており、「日本最大の銀行がこの水準なら買っておくべき」と思いました。
- 購入日:2021/07/07
- 取得単価:846円(80株)
- 現在値:2,251円
- 含み益:+11万円超
- 年間配当見込み:3,280円
🎯 購入のきっかけ
- 割安に放置されていた時期に購入
- 金利上昇で利益が増える構造に注目
- 最大手の安心感を重視
当時は子どもの教育費を貯めながらの投資だったので、80株が限界でした。それでも「増配余地が大きい」と思って購入。今では株価も2倍以上になり、当時の判断は間違っていなかったと感じています。
✅ 銀行株を選ぶときのポイント
- 配当性向をチェック
- 海外展開や新規事業を確認
- ポートフォリオでの役割を考える



銀行株って難しそうで手が出せません…



専門知識は不要。“最大手”という安心感だけでも長期保有には十分だよ。
積水ハウス
積水ハウスは住宅業界の代表格で、安定配当銘柄として有名です。
私自身も家を建てた施主として、「住宅メーカーの強さ」を身をもって実感しています。
- 購入日:2025/01/06
- 取得単価:2,670円(40株)
- 現在値:3,346円
- 含み益:+27,040円
- 年間配当見込み:5,040円
🎯 購入のきっかけ
- 住宅は生活必需で安定感がある
- 株主還元姿勢が強い
- 家を建てた施主として愛着を感じた
ただし、このときも軍資金が限られており、購入できたのは40株だけでした。配当は年間5,000円ほどですが、光熱費の一部をカバーできる額です。生活に直結する収入源と考えると、小さくても十分意味があると感じます。
✅ 住宅株を持つ意味
- 不動産はインフレ耐性がある
- 配当+優待で家計にプラス
- 実生活に直結する安心感



あれ、先輩の家って一条工務店でしたよね?



そう。でも住宅メーカー株としては積水も強く、当時は“家への憧れ”で買ったんだ。
高配当株投資で得られた学び
- 配当金は“第2の給料”になる
- ライフイベントと投資方針はリンクする(子育て期は安定重視)
- 株価下落時に「勇気を出して買う」ことが成果につながる
🎯 学びの要点
- 配当は家計を支える収入源になる
- ライフイベントに合わせて投資スタイルを変える
- 下落時こそ冷静に動く
子育てや住宅ローンが重なる時期は、リスクを取りすぎないことが大切です。
高配当株は短期で大儲けはできませんが、少しずつ家計に貢献し続けてくれる「もう一人の働き手」のような存在です。
✅ 高配当株のメリット
- 毎日株価を追わなくてもよい
- 配当があるから安心して保有できる
- 子育て・家事と両立しやすい



子育てや住宅ローンを考えたら、やっぱり安定収入が大事ですね。



その通り。だからこそ“じっくり構えられる投資”が心の余裕になるんだ。
まとめ
- 高配当株は「家計を支える収入源」として大きな役割を果たす
- JT・東京海上・MUFG・積水ハウスを永久保有枠として確保
- 購入株数は少なくても、まずは保有することに意味がある
- 配当投資は「精神的な安心」を得られる点で子育て世代におすすめ
👉 今後は配当収入を年間50万円まで増やし「月4万円の不労所得」を目指しています。
👉 次のステップは、新NISAを活用したインデックス投資 です。
➡ 続きはこちら 👉 [新NISAでインデックス投資へ|オルカン積立と一括投資の成果]
よくある質問



Q1. 少額でも高配当株投資を始める意味はありますか?



あります。私自身も東京海上を61株、MUFGを80株など少額から始めました。少しでも保有しておけば、配当を実際に受け取れる経験ができ、投資を続ける自信につながります。



Q2.子育て中でも高配当株投資はできますか?



できます。むしろ子育て世代だからこそ「安定した収入源」があると精神的に安心できます。配当はミルク代やオムツ代など、生活に直結する費用をカバーできるのが魅力です。



Q3. 暴落時に買うのは怖くないですか?



怖いです。ただ「少額でもまず保有する」と考えると気持ちが楽になります。暴落時は将来の配当を安く買えるチャンスだと割り切ることが大切です。



Q4. 高配当株とインデックス投資はどちらが良いですか?



どちらも良いですが役割が違います。高配当株は「今の生活を支える収入源」、インデックス投資は「将来の資産形成」が目的です。私は両方を組み合わせて使っています。



Q5. 看護師の給与で本当に資産が増えるんですか?



増やせます。私も看護師として働きながらコツコツ投資を続け、30歳で資産1,000万円を突破しました。給与は決して高くありませんが、時間を味方につけることで資産を作れます。



Q6. 積立NISAや新NISAと併用してもいいですか?



もちろんです。私は高配当株で安定収入を得つつ、新NISAでインデックス投資を積み立てています。短期・中期・長期のバランスを意識すると安心して続けられます。NISA制度は非課税なので間違いなくお得です。
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