はじめに
夜勤ありの看護師として働きながら、私は20代半ばに投資を始めました。
株主優待 → 短期売買 → 高配当株 → 新NISA×インデックスとステップを踏み、30歳で資産1,000万円(2025年8月時点で1,148万円)に到達しました。この記事では、5本の記事をつなぐ実体験ベースのロードマップとして、学び・数字・運用ルールを一気に振り返ります。
20代半ば:株主優待でデビュー(イオン/吉野家/ヴィレヴァン/ヤマダ電機/オリックス)
20代後半:短期売買(デイトレ・スイング)で“薄利多売”と痛みを経験
30歳目前:高配当株へシフト(JT/東京海上/MUFG/積水ハウス)
30歳以降:新NISA×インデックス(オルカン)で仕組み化
現在:資産1,148万円/次は資産2,000万円・配当50万円/年へ
第1章|株主優待から始まった“楽しく学べる投資”
きっかけはテレビで見た優待生活。生活に直結するお得が最初の一歩でした。
- イオン:オーナーズカードで常時3%還元/半年ごとに現金返金。引っ越し・ラウンジ閉鎖で売却。
- 吉野家:年6,000円分の食事券で夜勤明けの外食を節約。引っ越しで利用減→売却。
- ヴィレッジヴァンガード:制度改悪も、子どもの絵本で活用し継続保有。
- ヤマダ電機:現在1,000株で年2回合計1万円分の優待券。大型家電で実質“数万円ディスカウント”体感。
- オリックス:ふるさと優待が家族の恒例に。2024年優待廃止で売却。
・生活に合うかが最重要(引っ越しで使えなくなることも)
・制度改悪・廃止のリスクは常にある
・優待は心理的安心をくれ、継続の動機になる
👉 詳しくは:株主優待から始めた投資生活
第2章|短期売買で“相場勘と規律”を習得
「もう少し早く資金を増やしたい」でデイトレ/スイングに挑戦。
- 現物回転で基礎固め:権利付き前の強含み活用(例:イオン+24,100円/ヤマダ+42,400円)。
- 成功パターン:板の厚い銘柄で**数円抜き(薄利多売)**を積み上げ(ANAHD/吉野家/ヤマダHD)。
- 失敗パターン:ニュース急落のリバ狙いで東芝-10,000円→飛びつき禁止を痛感。
- 当時のマイルール:分割エントリー/+3〜5%利確/-3〜5%損切り/決算・権利日カレンダー管理。
・「飛びつき禁止」「損切り厳守」
・家族期は精神的負担が大で持続困難
👉 詳しくは:短期売買の成功と失敗

第3章|高配当株へシフト——“第2の給料”で家計を安定
2020年のコロナショックを機に方針転換。小口分割/ディフェンシブ優先/まず保有で前進。
- JT:2,609円×600株(2022/02/28)/含み益+96万円/配当見込み112,800円/年。海外売上比率が高く、家計のミルク・おむつ代を支える存在に。
- 東京海上HD:2,518円×61株。保険の安定収益+海外M&Aの成長。少額でも配当体験が自信に。
- MUFG:846円×80株。最大手の安心+金利上昇の追い風。
- 積水ハウス:2,670円×40株。株主還元姿勢と生活直結。配当で光熱費の一部をカバー。
・配当は家計を支える第2の給料
・ライフイベントと投資方針を合わせる
・下落時ほど冷静に(資金分割/防衛資金の別枠)
👉 詳しくは:高配当株シフトの永久保有戦略

第4章|新NISA×オルカンで“ブレない仕組み化”(2年の実績)
ファンド:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(オルカン)
理由:1本で世界分散/個別株より気が楽/自動積立で継続/非課税メリットが大きい。
つみたて投資枠
- 2023/09開始 → 2024/01〜03は各5万円 → 2024/05から毎月10万円継続
- 積立合計:704,120円/評価損益:+258,059円(約+36%)
成長投資枠(スポット一括)
- 2024/01 50万円/2024/03 50万+54.5万+78.5万/2025/01 204万円
- 投資合計:1,913,391円/評価損益:+792,526円(約+41%)
合算(2025年8月時点)
- 総投資:約261万円 含み益:+約105万円
📦 解説
・個別株より気が楽:数千社に分散で一社依存を回避
・自動積立が最強:忙しい日常でも“気づいたら増えてる”
・非課税メリット:新NISAは利益が丸ごと非課税
・SBI×三井住友カード:一般0.5%/ゴールド以上1.0%還元 → ウェル活で1.5倍活用(毎月20日ウエルシア)
👉 詳しくは:新NISA×オルカン投資2年の成果

第5章|到達点:2025年8月の資産公開と次の目標
現在の資産状況(SBI+楽天)
- SBI証券:株式約287万円(JT/東京海上/MUFG/積水ハウス ほか)+ オルカン約765万円
・つみたて枠:70.4万円(+25.8万円)/成長枠:191万円(+79万円) - 楽天証券:国内株約95万円(早稲田アカ+18万円、ヴィレヴァン−4.2万円、ヤマダHD−5,600円、MRK −7,500円など)
- 総評価額:1,148万円/総含み益:+250万円超
- 年間配当見込み:約13万円/優待価値:約1.5万円/年

優待株の“勉強代”も含めて、経験は資産でした。今は「高配当=家計の柱」「オルカン=将来の柱」の二本立てです。
今後の展望
- 目標①:資産2,000万円(5年以内) … 新NISAつみたて月10万円死守+成長枠を計画的に活用
- 目標②:年間配当50万円 … JT・東京海上の増配活用+追加入金で底上げ
- 目標③:教育資金×住宅ローンの両立 … 学資はNISA運用益で準備、ローンは繰上返済と投資のバランス最適化
👉 詳しくは:2025年の資産公開!投資10年で資産1148万円と今後の目標


まとめ|5ステップのロードマップ(保存版)
- 優待で“投資を楽しむ”
- 短期で“相場勘と規律”を身につける
- 高配当で“家計の土台”を作る
- 新NISA×インデックスで“仕組み化”する
- 1,000万円到達→2,000万円・配当50万円へ
🔵 締め(デフォルト・青)
“最短距離”は、続けられる仕組みと生活に合う投資です。今日の小さな一歩が、10年後の大きな差になります。
“最短距離”は、続けられる仕組みと生活に合う投資です。今日の小さな一歩が、10年後の大きな差になります。
よくある質問



Q1. 少額でも今から始めるなら、具体的にどう進めればいいですか?
- 生活防衛資金を3〜6か月分、普通預金に確保します。
- 証券口座を準備します(すでにお持ちならOKです)。
- 新NISAのつみたて投資枠を開設します。
- 商品を1本だけ選ぶ:私は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を使っています。
- 自動積立を設定:最初は月5,000円〜1万円でOKです。
- クレカ積立(任意):
- 画面上部の「投信」→「クレカ積立」をクリック
- ファンド選択 → 積立金額 → 毎月の買付日 → 支払いカードの順に設定
- 「保存(登録)」をクリックして完了です。 - 放置できる仕組みにします:相場が上がっても下がっても、設定は止めません。
下の順番で、ムリなく・迷わず・自動化で始めます。



ポイントは最初から完璧を狙わず、小さく始めて“続ける”ことが一番の近道です。



Q2. 相場が暴落したときは、どう対応すればいいですか?



事前ルールで“感情”を封じるのがコツです。
- 積立は止めない:暴落=将来の値上がりを安く買える期間と割り切ります。
- 買い増し用ミニ枠を用意:毎月の積立とは別に、**少額(例:5,000〜1万円)**の“臨時買い増し枠”を決めておくと、迷いが減ります。
- アプリ確認回数を制限:1日1回まで。ニュースは公式発表と基礎指標だけをチェックします。
- 売らないルール:インデックス投資は20〜30年の長期戦です。短期の上下で判断しません。
- 記録をつける:
- テンプレ例「日付/評価額/下落率/やったこと(積立継続・買い増し・何もしない)/一言メモ」
- 記録が不安の可視化になり、次の暴落で迷いにくくなります。



Q3. 毎月いくら積み立てるのがちょうどいいですか?
下の手順で“続けられる金額”を決めます。
- 固定費の後に残る手取りから、10〜15%を目安に設定します。
- 例)手取り30万円 → 3〜4.5万円/月 - 3か月お試し:生活に無理がないかを確認し、+1万円など段階的に増額します。
- ボーナス時はスポット投資:成長投資枠に一括投資を混ぜると“複利の時間”を前倒しできます。
- 家計の変化で見直し:子育て・住宅・転職など、ライフイベントの度に再設定します。



迷ったら「少し足りないかな」くらいの金額でスタートして、半年ごとに+5,000円の微増が安全です。
本記事は体験談であり、特定銘柄の推奨ではありません。投資には元本割れのリスクが伴います。優待内容や制度は変更・廃止される場合があります。投資判断はご自身でお願いいたします。
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